プレミアの旋風

皆さんこんにちは


以前の更新からかなり日数が経ってしまい申し訳無いです。そろそろ各チームある程度の試合数は観れて来たのでブログもまた書いて行きたいなと思っております。


さて、今日は今季のプレミアリーグの台風の目だと言われるウォルバーハンプトン(以下ウルブズ)について少し書きたいなと

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ウルブズと言えば開幕前の市場でポルトガルコネクションを使った大型補強で話題になってましたね。昇格組にしては破格の戦力を揃えており、シーズン開幕前から前評判は高めのチームでもありました。ポルトガル代表守護神ルイ パトリシオ、同じくポルトガル代表のジョアモウチーニョやルベン ネベス、バルサカンテラ出身の弾丸ドリブラー アダマトラオレ辺りは知名度の面でも高いと思いますし、他にも多数の実力者を揃えて居ます。



破壊よりも創造と語るヌーノ ゴメス


現在は10節を終え、4勝3分3敗の9位に付けているウルブズ。昇格組と言う事を考慮すればここまでは十分健闘していると言えるでしょう。そのウルブズを率いるのがポルトガル人指揮官ヌーノ エスピリーント サントです。


彼の下、3-4-3を基本軸としたポゼッションを重視する攻撃サッカーを展開しています。

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少し内容について触れて行きたいと思います。印象的にはオーソドックスなポゼッションサッカーと言う感じですかね。ビルドアップ時は3バックが大きく広がってハイラインを敷き、中盤の2センターが前を向いた状態でボールを受ける事(そこまで届ける事)を最優先としています。2センターの2人には明確な役割分担があり、まず、基本的にボールホルダー(最終ラインとWB)に近づいて受けるのがモウチーニョ、ボールから遠い位置でネベスが1手先の展開に備えると言った約束事が見受けられます。これは長距離のパス精度が高く、スペースが有れば前に持ち運ぶ事も出来るネベスの長所を活かす上で理に適ったタスクですね。また、ネベスは3バックの脇に落ちてビルドアップに参加する場面も見られます。


WBはアウトサイドレーンに配置され、ボールサイドの選手ビルドアップに絡み、反対側のWBはサイドチェンジに備えています。右のドハーティは大外を回る場面が多い一方、左のジョニーは利き足が右と言う事もあり、インサイドレーンに切り込む場面も見られます。個人的にはジョッタがアウトサイドレーンではあまり怖さを出せないので修正した方が良いんじゃないかと思いますが。


2センターの一角が前を向いてボールを持つと、ホルダーの両斜め前に前線の選手が移動して3角形を作ります。ここでジョッタやコスタがゴールに近い位置で受けられると一気にチャンスになります、また、ラウールヒメネスもここでの動きで相手のマーカーの間合い外へ逃れられるといった利点があります。

相手のCBとSB間の距離に問題がある場面では3トップの内の一枚が裏へアタックするパターンもありますが、基本は2ライン間で受ける事が最優先なのかなと思われますね。また、ここで相手の激しいプレッシングにあった場合は3バックの左右片方をプレスの逃げ道として使います。逆に、このタイミングでボールをロストすると後ろに2枚しか残っていない事になり非常に危険です。



ラスト30メートルの崩しに関しては個々の力量に頼る部分が大きく、コスタ、ジョッタ、アダマトラオレらがドリブルで違いを作る事が出来ればチャンスになりますが、逆に抑え込まれると厳しい部分が見られます。WBを裏へ走らせて中のターゲットへクロスと言ったパターンも見られますがこれもそこまで精度が高い訳ではないですね。また、試合終盤に掛けて3トップとWBが1列に横並びになる場面があり、中盤より後ろがパスコースの確保に苦労する場面も散見されます。


これらのパターンで崩せないとなると、ネベスのミドルシュートに頼る場面が多くなってきます。


最後30メートルのクオリティと言うのは指揮官も課題として挙げており、既に冬の補強リクエストなんかも噂されています。


守備面から見ると、ポゼッションのハイラインと言う事もあって余り自陣でブロックを敷いて守ると言う場面は見られません。


被カウンター対策という事なら、中盤より前でのポゼッション時及びアタック時は最低3枚はボールより後ろに残すと言うのが原則としてあるのかなと試合を観ていて感じましたね。ただ、ポゼッションしながらも中々得点が入らない状態になると3バックの左右の1枚

がポジションを上げてしまう事があり、上手く行けば前で数的優位を作る事が出来ますが、ボールを失った時にはかなり危険な状況に陥ってしまいますね。




最後にウルブズの注目選手として1人上げたいと思います。新加入のベルギー代表レアンドロ デンドンケルです。CBと中盤をこなす事が出来る選手で、非常に期待されていますね。10節のブライトン戦でようやくベンチ入りを果たしましたが、彼が出場機会を得ていく事でまた、ウルブズのレベルが1段階程上がるんじゃないかと自分は予想しています。



読んで頂きありがとうございました。それではまた