キエーボ×エンポリから見た戦術という足枷
皆さんこんにちは〜
暇がありキエーボ×エンポリの試合を観ていたら、キエーボの噛み合わなさがかなり目立ったなと個人的には思ったので、今回はキエーボの問題点について書いて行こうかなと思います。興味ないとは思いますが最後までお付き合い頂ければ嬉しいです
キエーボのタスクの明確化による悪影響
この試合のスターティングメンバー
ちなみに試合はスコアレスドローで終えています。キエーボの最終ラインに関してはそこまで言う事は無いかといった印象です。
ここからが本題になります。
個人的に気になった部分が2つあって、まずは中盤(リゴーニ、ラドヴァノビッチ、オビ)の構成についてです。
この3枚は各々が与えられたタスクをしっかり実行しようとしており、戦術的にはしっかりと整備されています(ラドヴァノビッチに関しては効いていたとは少し言い難い部分はありますが)
各々のタスクについて整理すると
リゴーニ 中盤のスペースを埋めながらポジティブトランジション時にはトップ下のビルサへの配給役
ラドヴァノビッチ CBの前方のプロテクト兼ブロック形成時には最終ラインに落ちる
オビ セカンドボールの回収
恐らくこのような感じになっています。
しかし、この試合で問題点として浮かび上がったのがタスクに縛られ過ぎる事によって流動性が損なわれるといった事象です(ここで言う流動性とはポジショニングでは無く各々のタスクの内容の話)
中盤3枚各自が各々の仕事を全うしようとするばかり状況に応じた臨機応変なプレーが出来ていなかった場面が多々見られました。無失点に抑えられたのは最終ラインの健闘があったからです。
前線3枚の問題点
2つ目の気になった部分と言うのが前線の構成です。
この試合はビルサをダイヤモンドのトップ下に置き、2トップがステピンスキとジョルジェビッチで構成されていました。
この試合では、この攻撃陣は思うように機能せず、カウンターアタックに移ろうかと言う場面でも2トップの動き出しが無く、ビルサが低い位置でタメを作って終了と言った場面を幾度も見受けられました。
何故、この問題が起きたのかという事ですが、2トップに入った2人が昨季までエースストライカーとして君臨していた ロベルト イングレーゼ (現パルマ所属)程の裏抜けの意識、即ち縦への怖さに欠けていた事が理由です。
ビルサが長い距離のスルーパスを通したい場面でも2トップの2人は足元にボールを要求する等、出し手と受け手のビジョンに差異があったのは明白でした。
ここで言っておきたいのが決してこの2人が悪い選手だと言う訳では無いです。この試合でもターゲットとしては怖さを見せた場面も数回程見られました。ただ、重心を低く設定して自陣に引く事が多くなるチーム状況上、この2人を同時に前線で起用するのは得策とは言えません。
解決策ですがこの試合はベンチスタートとなっていたエヌマムレ ジャッケリーニを2トップの一角で起用する。またはビルサをステピンスキorジョルジェビッチと縦関係の2トップとして起用する等ざっと思いついたのはこれくらいですね。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
現時点では最下位に沈むキエーボですがまだ3節を終えたばかりなのでこれからどうなるかは分かりませんね。個人的にはステピンスキを推しているので頑張って貰いたい所です😉
それではまた